不動態により化学的「安定」の状態

チタンという金属がイオンとなって溶け出して皮膚のたんぱく質と出会わないかぎり接触性皮膚炎は起こりえません。 そしてチタンイオンとなるということは電気化学的現象です。通常の環境でチタンの腐食の危険性はありません。強酸と言われる塩酸、硫酸硝酸にも強く有機酸である乳酸にも侵されません。 酸素のある環境で自己再生される不動態被膜でブロックされ、イオンになれないのです。大気中のみならずお風呂でもプールでも海水でも体液中にも酸素があり不動態被膜を形成します。どんなに個人差があったとしても強酸以上のphの汗をかく人間はいません。

チタンの作られるしくみとチタンリングが産まれるまでの工程

チタンの化学的性質、他の実用金属と比べ優れている点、チタンと人体の親和性についての研究


チタンのデメリット&チタニウムの指輪の良いところ

チタンのデメリット1: サイズを詰めるお直しのためには、切断して不要な部分を落としたのち、溶接し輪に繋げなければなりませんが、チタンの溶接に必要な環境である酸素を遮断する設備を要するため、お引き受けできません。サイズをあとから簡単に直せるという道が断たれている分、私どものサイズに対するスキルを上げてくれました。むくんでも、寒さで引き締まっても快適に着けられるサイズで作る技術が要求されブラッシュアップされて参りました。後々直す必要のないサイズ。サイズに対して徹底してシビアになることで指輪サイズに熟練しています。

チタンのデメリット2:「生産性の面からみた困難な加工条件と加工コスト高」: チタンを溶解加工する場合、大気中においては、酸素や窒素と発火反応するため、真空状態または不活性ガスを充満させた耐1668℃の溶解炉が条件となりますので一般の設備では難しく、プロドットコムでは医療機関の工程に依頼し発注しています。高融点で溶かすためのエネルギーを要することや特殊な溶解炉を使用するため他の金属より加工コストが高くなっています。

やっぱり結婚指輪は丈夫さが命

チタンは強い

「指輪の材料としてのチタンの良いところ」

プロドットコムで加工するチタン独特の美しい色(干渉色)はチタンの陽極酸化皮膜によるものです。 色の美しさをデザインに活かしています。この色加工によりチタンの耐蝕性は向上します。チタンとダイヤモンドとシルバーの指輪純チタンという金属は化学的に活性な金属で、チタン自ら表面に数ナノメートル厚のごく薄い酸化物の皮膜(不働態皮膜と呼びます)を形成します。あたかも生物が皮膚を再生する生態のように、皮膜を作ることで、外界からの腐食をしないよう、チタン自らが自分の身を守っている、まるで生物のような金属なのです。

プロドットコムのチタンは変色変質しません。 シルバーは置いておくだけで黒くなってしまいますがチタンはまったく黒くなりません。当工房には17年前に制作したチタンリングのサンプルが多数展示されています。手にとってお確かめください。非磁性100パーセント----多くの金属が磁気障害を起こすのに対し、チタンは完全な非磁性を要求される機器環境にも万全な素材です。

「純チタンと生体への安全性」皮膚にやさしい利点

 

他のメタルに比べ、イオン化しにくい耐食性による人体への親和性が高い金属です。人体への無毒性、機械的強度、生体との適合性の高さから最も優れた金属として医療への実用が進んでいます。チタニウムホワイトというチタンが配合されたチューブの油絵の具は30年前から使っていましたが、現在身近かなところではチタンの微粒子が日焼け止めやファンデーションなどの化粧品やガム、歯磨き粉にも配合されています。チタンを使った歯ブラシまであるそうです。

「酸化チタン光触媒による抗菌、脱臭効果」: 酸化チタン(特にアナターゼ型TiO2)が光(=紫外線)触媒作用を持っていて、匂いや汚れ成分を分解し浄化します。酸化チタンの表面にたくさんの紫外線が当たりますと電子移動によって酸化反応が起こるしくみです。建設中ビル壁やタクシーの車内など日常でチタン光触媒使用いうステッカーを目にするようになってきました。

指輪の内側への刻印

刻印の大きさは2種類あります。1mmの極小刻印と1.5mmの通常の刻印の2種類ご用意しています。1mm極小の刻印を入れるなら、リングの幅は1.5mmあれば打つことができます。チタンリングが生まれていく課程、それはチタンがかたちを変え、指輪となり刻印され、素材からアクセサリーとなる瞬間でもあります。チタニウムがチタンリングとして生まれるまで材料としてのチタンの塊が、削られ、たたかれ、磨き上げられてものとして姿を変えます。刻印はその指輪として、しるしとしての物語を刻みます。人の手で一字一字ていねいに打刻していきます。無地の表面を文字を刻印して埋め尽くす、そんなチタンの指輪も特殊な刻印によって加工され、硬いチタンリングが出来上がります。

指輪の内側への刻印 : 刻印をチタンの指輪の内側に打つ 特殊な曲がった刻印を使ってハンマーで打ちつけます。曲がった先にハンマーで打った力が伝わるような構造の刻印です。指輪の幅が広いリングの場合、刻印が真ん中まで届かず文字の向きに対して上寄りにしか打つことができません。内側への刻印には-(ハイフン)/(スラッシュ)などの記号はありません。

指輪の外側への刻印 : 指輪の外側に刻印を打つときは、刻印の向きや位置などを工夫して打つことが可能です。例えば、Iを横に倒して-(ハイフン)にしたりできます。 オーダーの指輪には刻印を入れることができます。結婚指輪の内側にはイニシャルと記念日を合わせたものを、お二人にしかわからないように入れたりするのが近年の新しいマリッジリングの傾向です。A~Z(大文字) と0~9数字を内側に入れられます。 外側(表面)にはIを倒したり寝かせて=%など可能です。