自然界で被膜を作る性質のある金属「チタン」

チタンは透明な酸化被膜が覆っている金属です。自然界において、酸素と反応しています。この緻密で強力で良質な被膜が皮膚に最も安全な状態を保持しています。

チタンの物体の表面の酸化被膜は二酸化チタンとは違うものですか?

はい。金属の物体であるチタンの表面の酸化被膜は、二酸化チタンとは違うものです。 酸化被膜は、チタンが空気酸素と反応して形成される薄い透明な層であり、主に酸化チタンです。酸化被膜は、チタン表面の酸化反応によって生成されるもの。 この酸化反応によって、チタンの表面に微細な酸化チタンの層が形成されます。 この層は、チタンを保護し、酸化や腐食から守る役割を発揮します。酸化被膜は通常、数ナノメートルから数十ナノメートルの膜厚です。一方、二酸化チタン(TiO2)は、酸化チタンの一種であり、化学的な化合物です。 二酸化チタンは白色の粉末状で、広範囲応用分野で使用されていますが、チタンの酸化膜とは異なります。チタンの物体、指輪の表面に形成される酸化被膜と二酸化チタンは、化学的・物理的特性や構造が異なった存在のしかたをします。

プラチナには被膜は出来ません。プラチナはプラチナPt999.99そのもので安定し皮膚に安全な金属にも関わらず、市販のプラチナジュエリーは人工的にロジウムメッキされています。

なぜジュエリーはロジウムでめっきされるのでしょう?それはプラチナという金属は暗いグレーなので、明るい白っぽい金属に見せるため。日本では白っぽいきれいな指輪が人気だからです。本来プラチナもチタンも同等のトーンであまり見分けはつきません。ロジウムをかけることで、ワントーン明るめの色になります。金属アレルギー専門店ではない普通の宝飾店は、金属アレルギーに関しての配慮を行いませんので、人気の高い、白い美しいプラチナを販売したいからです。
プラチナを母材として表面にロジウムめっきを施すには、異種金属同志の食いつきをよくするための下地の金属を要します。この下地となるニッケルが金属アレルギーを最も惹き起こす悪役です。このため、金属アレルギー反応を起し易い人は、プラチナ999の指輪であっても敏感に症状が出てしまいます。
プロドットに来店されるお客様には、重症の金属アレルギーの方が多くいらっしゃいます。他店様でプラチナ999を試着している最中から指が痒くなってしまう方が複数いらっしゃいます。
本来プラチナ1000(≒Pt999.99)と呼ばれる合金でない純プラチナであれば、金属として電気化学的に安定し、不活性ですので、皮膚の皮脂や汗と化合するはずがないにも関わらず、プラチナで痒くなる方がいらっしゃるのはどうしてなのでしょう?

プラチナが悪いのではありません。プラチナを白く見せたい宝飾店がプラチナにロジウムメッキをかけているからです。
では、ロジウムという金属が悪いのでしょうか?いいえ、ロジウムもプラチナと同族の安定した金属です。金属アレルギーに敏感な肌には、めっきの下処理に使われた別の金属、第3の金属に対して反応しているのではないかと推測します。「第3の金属」とは何でしょうか?プラチナとロジウムの間に挟まれ接着剤の役割をする金属=ニッケル。実際に指がかゆくなってしまうという声を聞いて、そんなはずは無いと思ってきましたが、めっきの下地ということを考えると犯人はニッケルがあやしいと思います。なぜ推測かといえば、こればかりは見えないので、作ったメーカーがどんな下地金属を使ったかに依るものだから。そして、接着剤の役割に長けた金属は金属アレルギーになり易い金属だということ。
対策:オーダーメイドできるショップで、「プラチナ999.99で」、「ロジウムをかけないで」とオーダーできれば、プラチナでも問題は出ないと思います。ただし問題点もあります。Pt999という純金属はとても柔らかく傷がつき易い為、ロジウムで護るという意味でも使われています。ロジウムがかかっていないプラチナ999の指輪は、ほんとうにデリケートですので、すぐ楕円になりますので大事に特別な時だけ着け、炊事家事をする際は着けられないと思って良いと思います。宝飾店でプラチナ999リングを購入し、そのまま指にはめたまま帰れば、帰宅する頃には傷になっていますので留意しましょう。

結論:金属アレルギーでもプラチナ999で指輪を作るならロジウムメッキ処理しない指輪を着けることで、アレルギーは回避

表面の金属と中身が違う金属 プラチナとチタンの共通点

私たちが眼で見ているチタンの指輪の表層はチタンではなく、実際には酸化チタンの不動態被膜です。一方市販されているジュエリーのプラチナ製、シルバー製として販売されているジュエリーも表層はロジウムで中はプラチナだったり、中がシルバーだったりです。

表層と中身が違う金属

プラチナもシルバーも外はロジウムで覆われ中は違うので、見分けることはできません。実際のプラチナは少し暗いグレーですが、明るいグレーが人気なのでロジウムメッキされ販売されているのが普通です。シルバーの場合はディスプレー中に変色してしまわないように、レディースのシルバーはロジウムコーティングされていることが多いです。すべてではなく、店頭で常に銀磨きで毎日磨いているショップはメッキしていないショップさんです。

チタンはメッキしていませんが、天然の酸化チタン層の生成によって護られています。自然界において脱不動態がチタンの自発的に起こることは考えられないので酸素がある限り、人が生存できる環境では常に不動態被膜に覆われているのがチタンの性質です。関節リング

チタン

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